ストレスで頭痛が起こる?!その関連性と危険性について

慢性的な頭痛で悩んでいる人はかなり多く、人口の20~30%に上ると言われています。その中で最も多いのが緊張性頭痛です。緊張性頭痛は、首や肩、背中の筋肉が緊張することで発症し、無理な体勢や姿勢の悪さなどで起こると言われていますが、精神的なストレスも大きく関連しています。ここでは、頭痛とストレスの関連性や危険性、そしてストレス性の頭痛の対処法について解説していきます。

緊張性頭痛の原因

緊張性頭痛は、頭を締め付けられるような痛みが特徴で、首や肩のこりで筋肉の血行が悪くなり、頭部の神経を刺激することで起こります。筋肉がこる原因には、つぎの2つが挙げられます。

①身体的ストレス

身体的ストレスとしては、同一姿勢や悪い姿勢でパソコンやスマホを長時間使用することなどが挙げられます。この状態は、血行を悪化させ筋肉のこりが起きやすくなります。また、画面を凝視することによる眼精疲労も、前頭部の筋肉の緊張を起こし、頭痛につながります。

②精神的ストレス

精神的なストレスも、筋肉を緊張させる原因になります。職場での業務内容や人間関係などで、慢性的に心にストレスを受けると、自律神経のうち「交感神経」が優位に働くようになります。交感神経は体を緊張させる神経で、血管を収縮させる働きがあります。そのため、ストレスを受け続けると血行不良になり、筋肉を緊張させ頭痛が引き起こされるのです。

ストレスは自律神経失調症につながる危険が

自律神経には、交感神経と副交感神経があり、お互いバランスを取りながら心身の調整をおこなっています。しかし、ストレスにより交感神経が優位になると、体をリラックスさせる副交感神経とのバランスが崩れ、体調がすぐれなくなり、メンタル面でも不安定になります。その状態が自律神経失調症です。自律神経失調症になると、肩こりや頭痛はもちろん、めまい、動悸、呼吸困難、胃もたれ、便秘、下痢、疲労感、発汗、イライラ、不安感など、体全体が不調に陥ってしまいます。

ストレス性の頭痛を解消するには?

緊張性頭痛を解消するには、筋肉のコリをほぐし、血行を促す必要があります。また、自律神経を整えていくことも重要です。

①身体的ストレスに対する対処法

まずは、パソコンやスマホの使用時間を見直してみましょう。職場などで長時間使う場合は、最低でも1時間ごとに休憩をはさむようにします。休憩時間は、首を回したり肩の上げ下げなど、簡単なストレッチをしてください。作業中も画面を凝視する時間を短くし、ときどき意識的に遠くのものを見たり、また、姿勢は前のめりにならないように気をつけていきましょう。

②精神的ストレスに対する対処法

精神的なストレスは、その原因を排除することが必要ですが、環境を変えるのは容易ではありません。そのため、まずは副交感神経が優位に働けるよう、リラックスすることから始めましょう。職場では休憩時間に自分の好きな場所に行ったり、好きな飲み物を飲んだりして、少しでもリラックスできる時間を持ち、体の緊張をほぐしてください。退社後は、趣味を楽しむ、運動をする、ボーっとするなどして、心を開放していきましょう。入浴は心も体もリラックスモードになるので、入浴剤やアロマを使ってバスタイムを楽しむのもおすすめです。

③自律神経を整える方法

頭痛を解消するには、体と心をリラックスさせるとともに、自律神経に働きかけることも大切です。

・生活リズムを整える

ついつい夜更かしして夜食を食べたり、朝寝坊したり、休日は寝てばかり…という生活をしていませんか?自律神経は、生活が乱れるとバランスを崩しやすくなるため、生活リズムを整えることはとても重要です。朝は決まった時間に起きる、十分な睡眠をとる、食べ過ぎ飲み過ぎをしないなど、毎日のリズムを崩さないようにしましょう。

・適度な運動

毎日の生活に運動を取り入れるのも効果的です。運動をすることで、血行が改善し、酸素が体内に十分供給されるため、筋肉がほぐれ、体内の活性化が図れます。また、自律神経を整えるには、ウォーキング、サイクリングなど、左右対称の動きで軽くリズミカルな運動がおすすめです。リズミカルな運動は、自律神経の調整に関わる神経伝達物質「セロトニン」の分泌が促されるため、自律神経が整いやすくなります。

まとめ

緊張性頭痛は、筋肉のコリ、精神的ストレス、そして自律神経のバランスの乱れで引き起こされます。頭痛が続くとついつい薬を飲みたくなりますが、それでは頭痛を根本から解消することはできません。体に負担がかかっていないか、ストレスは溜まっていないか、また、生活習慣が乱れていないかをチェックし、できることから11つ改善してみてください。忙しい現代は、心身ともに常に緊張しやすい状況にあります。意識的にリラックスする時間を作ることで緊張をほぐし、頭痛の解消につなげていきましょう。