頭痛は自律神経の乱れが原因?改善にはストレスを減らすことがポイント

頭痛は、脳内の血管が収縮、または拡張することが原因で起こります。この血管を調整しているのが自律神経です。自律神経は、血管や内臓を司りますが、私たちの意思ではコントロールできない神経のため、その働きが乱れると頭痛をはじめ、さまざまな症状が出現し、ひどくなると自律神経失調症となり体全体の不調につながります。そのため、頭痛を改善するには、自律神経を整えることが大切になるのです。ここでは、自律神経の働き、そして自律神経を整える方法について解説していきます。

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自律神経とは?

まずは、頭痛の発生にかかわる自律神経について見ていきましょう。

<自律神経は2種類:交感神経と副交感神経>

自律神経は、内臓や血管、内分泌腺などをコントロールする神経で、心拍、血圧、消化、発汗、体温、食欲などを調節しています。自律神経には、血管を収縮させ心拍や血圧を上げる、発汗などを促す交感神経と、血管を拡張させ胃腸の働きなどを促す副交感神経があります。交感神経は緊張した時に、副交感神経はリラックスした時に活発になり、お互いバランスを取りながら働いています。

<脳の視床下部でコントロールされている>

それでは、自律神経をコントロールするところはどこにあるのでしょうか?

自律神経は、脳にある視床下部でコントロールされています。視床下部は、本能や情動を司る大脳辺縁系からの情報にダイレクトに影響を受け、指令を出します。

 

脳が恐怖や不安を感じるとその情報が視床下部に伝わり、自律神経に指令を出します。自律神経は交感神経を興奮させ、血圧や心拍を上げ筋肉を収縮させたりし、危機に対応します。ストレスを感じた場合も同様で、視床下部から自律神経に危機対応するよう指令が下され、交感神経が働くようになります。

 

逆に、アロマの香りを嗅いだり、心地よい音楽を聴くと、自然と心が落ち着きます。それは、副交感神経が働いているためです。嗅覚と聴覚の刺激は、大脳辺縁系にダイレクトに届くため、心地よいと感じると視床下部から副交感神経が働くよう指令が出ます。その結果、リラックス効果が発揮されるのです。

自律神経のバランスを乱すのはストレス

交感神経と副交感神経がバランス良く働いていると、体調も整います。しかし、ストレスを慢性的に受けていると、交感神経が優位に働き続け、視床下部にも負担がかかってきます。そして、だんだんと交感神経と副交感神経の調整が難しくなり、バランスが取れなくなってきます。この状態が、自律神経失調症です。頭痛、肩こり、めまい、動悸、呼吸しづらい、胃腸障害、便秘、下痢、だるい、発汗、イライラ、不安感など、全身の不調が現れてきます。

ストレス→自律神経の乱れが頭痛の原因

ストレスを受け続けると、常に交感神経が優位に働くため、筋肉や血管が収縮し血行が悪くなります。この結果起こるのが「緊張性頭痛」です。特に、首、肩、後頭部の血管や筋肉の収縮することで血行不良となり、頭痛を起こしているのです。

自律神経を整える方法

ストレスの多い人は、交感神経が優位に働き常に緊張している状態のため、頭痛も起きやすくなります。頭痛を改善するには、副交感神経を優位にするよう働きかけ、脳と体をリラックスさせ、自律神経のバランスを整えることがポイントです。

<生活リズムを整える>

分かっているけど実践できない、簡単そうで、いちばん難しい取り組みが生活リズムの調整です。しかし、自律神経を整えるにはもっとも重要なファクターです。規則正しい生活、十分な睡眠時間の確保、バランスの良い食生活、運動習慣など、できるところから毎日決まったリズムをつくっていきましょう。自律神経のリズムも整いやすくなります。

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<リラックスする時間を意識的につくる>

仕事や人間関係など、現代社会はストレス過多になりがちです。そのため、意識してリラックスできる時間をつくり、脳を緊張から解放することが大切です。脳の緊張状態が続くと、視床下部だけでなく、感情や衝動をおさえる脳の前頭前野の働きも低下してしまいます。前頭前野が弱まると、本能的欲求の抑制が効かなくなり、暴飲暴食、アルコール・薬物・ショッピング依存症などに陥りやすくなります。趣味の時間をつくる、音楽を聴く、アロマ、入浴、楽しい会話など、自分に合った方法で意識的に脳をリラックスさせるようにしましょう。

<リズミカルなタッピング>

タッピングは、頭や顔を指で軽くたたくことです。一定のリズムでおこなうとリラックスでき、自律神経のリズムを整える効果があります。体の緊張をほぐすため、疲れた時などにおこなうと頭痛の予防になります。

 

人さし指、中指、薬指の3本の指の腹で、頭~顔全体をポンポンと、リズミカルにやさしくタッピングします。11回で1分間おこなうだけで、効果が期待できます。

まとめ

起きてしまうとつらい頭痛。薬に頼りがちになりますが、一度、ストレスがたまっていないか生活全体を見直してみましょう。知らず知らず、脳と体の緊張が続いているかもしれません。ストレスを減らすことはもちろん、リラックスする時間をつくり、自律神経のリズムを整えるよう意識して見てください。原因を解消すれば、頭痛から解放される日も近いかもしれません。