頭痛に悩む子どもは多い!原因と対処法は?

頭痛は大人だけでなく、子どもも悩まされる症状です。風邪や発熱に伴う頭痛以外にも、大人のように偏頭痛や緊張性頭痛が見られます。しかし、子どもは症状をうまく伝えられないことから、仮病に見られたり、原因の把握も難しく適切な対処が十分なされていないのが現状です。子どもの頭痛を改善するには、保護者や学校の理解がとても重要になります。ここでは、子どもの頭痛の特徴と対処法についてまとめてみました。

子どもの頭痛の特徴

頭痛は、原因となる疾患のない一次性頭痛と、脳腫瘍や副鼻腔炎など疾患が原因で起こる二次性頭痛に分けられます。子どもの場合、一次性頭痛の偏頭痛が約60%と多く、緊張性頭痛が約15%、二次性頭痛は3%で見られます。

子どもに多い偏頭痛

子どもの頭痛には偏頭痛が多く見られます。

<原因>

子どもの偏頭痛は、遺伝的要因で起こることが多く、特に母親に偏頭痛があるとその子供も偏頭痛になる確率が高いと言われています。女の子の場合は、初潮を迎えると偏頭痛が起きやすくなり、女性ホルモンとの関連が指摘されています。

 

また、睡眠不足も原因の1つです。深夜まで携帯電話を手放せずSNSやゲームをし、睡眠不足の子どもが増えています。睡眠不足では心身ともに疲労回復ができず慢性疲労状態となり、頭痛や体の症状が現れてきます。

<症状>

子どもの偏頭痛は、大人の偏頭痛の症状と少し違います。

 

●月に14回発生し発作性が強い

●頭痛の持続時間が短い(2-3時間)

●頭痛が収まるとケロッとしている

●頭の両側や全体が痛いことが多い

●吐き気や嘔吐など腹部症状がある

●脈打つような痛みがある

●首を少し動かすだけでも痛みが起こる

●光・音・においに過敏になる

●頭痛が起きる前に回りがキラキラする

●体育の後に頭痛が起きる

●抑制や緊張感が取れた後に頭痛が起きる

 

 

このような症状が、子どもの偏頭痛の特徴です。小学校低学年くらいでは、症状をうまく伝えられないことが多いため、周りの大人がよく観察することが大切です。体育の後や緊張感が取れた後の頭痛は、血管が拡がることで脳内の神経を刺激するために起こります。

ストレスによる緊張性頭痛

小学校高学年~中学生になると、緊張性頭痛を訴える子どもが増えてきます。

<原因>

小学校高学年くらいになると、成績や対人関係での悩みが増えてきます。それが原因でストレスを抱えてしまうと、神経や筋肉の緊張が高まり頭痛の原因になります。

また、身体的なストレスも頭痛の原因です。勉強する時、スマートフォンを見る時などの姿勢が前かがみだったり、長時間同じ姿勢でいると、首~肩の筋肉が血行不良で硬くなり、頭痛を誘発します。

<症状>

●頭全体~後頭部~首筋が痛い

●肩や首がこっている

●締め付けられるような痛みがある

 

 

偏頭痛のように発作性はなく痛みは強くないですが、子どもによっては毎日、だらだらと長い時間続きます。

子どもの頭痛の対処法

子どもには薬にたよらない治療が第一選択です。どちらの頭痛にも、まずは十分な睡眠が大切です。最近の子どもは習い事や部活、塾などで非常に忙しく、知らず知らず疲労がたまり緊張した状態が続いています。早寝早起きなど生活習慣の見直しと、習い事などを整理し、ゆとりの持てる生活にするのも一つの方法です。

 

頭痛がつらく、学校に行きづらくなり不登校になる子どもいます。学校にも説明し、頭痛時には保健室で休めるように配慮してもらいましょう。先生や友達の理解が得られると、子どものストレスの軽減にもつながります。

偏頭痛の場合

偏頭痛では、睡眠確保やストレス軽減のほかにも、頭痛のきっかけになる原因を取り除くと効果的です。

 

●クラスの席を光の当たらない廊下側にしてもらう

●スマートフォンなどのブルーライトや強い光を避ける

●人ごみや騒音のある場所を避ける

●強いにおいのものを避ける など

 

 

子どもによって原因はさまざまで、二つ以上重なると頭痛が起きやすくなります。その子の頭痛の症状、頭痛の起きる時間、どんな状況で起きるか(特定の子と遊んだ後、習い事の後、運動の後、特定の食べ物、温度差など)を把握するため、頭痛メモをとることをおすすめします。

緊張性頭痛の場合

緊張性頭痛は、各種ストレスの軽減につながる対応をしましょう。

 

●悩みが見受けられたら状況を聞き保護者が理解を示す

●担任の先生やスクールカウンセラーに相談する

●座る時やスマートフォン使用時の姿勢を正す

●体の冷えに注意する

●入浴をして体を温める

●適度な運動をする

●ストレス解消法を見つける など

 

緊張性頭痛は、真面目で責任感の強い子どもに多く見られます。大人の期待に応えようと無理をし、ストレスがたまりやすいのです。周りの大人が子どものSOSに気づいてあげることが大切です。

まとめ

子どもの頭痛は、周りの大人が気づいて理解しないと見逃されやすい症状です。片頭痛の場合は、普段はケロッとしているので頭痛を訴えたり休んだりすると、怠けていると誤解され、徐々に学習意欲の低下や不登校にもつながってしまいます。まずは、保護者が頭痛に気づき理解を示すことが大切です。そして、家族で生活習慣を見直し、頭痛が改善できるよう子ども周囲の環境を整えてあげましましょう。