長引く頭痛には注意!背景に病気が潜んでいることも

頭痛は、風邪の時などによく起こる身近な症状です。その場合、頭痛は続いても二、三日でしょう。しかし、頭痛が何日も続いたり、起こる頻度が高い場合は、その背景に思わぬ病気が潜んでいることがあります。「このくらいは大丈夫」と放置しておくと、原因となる病気の悪化につながるため、注意が必要です。また、痛くなるのはいつも片側だったり、血流が良くなった時に痛くなったり、雨の日や曇りの日など気圧の変化で痛くなる、など偏頭痛の症状が長引く場合は、動けないほどの痛みではなく日常の生活にはそこまで支障が出る事もないため、そのまま放置してしまう人が多いのが現状です。頭痛には何らかの病気が原因の「危険な頭痛」の場合もあります。

頭痛の症状が出る病気

頭痛は、一次性頭痛と二次性頭痛があります。

一次性頭痛は、頚部~肩の筋肉のコリによる緊張型頭痛、脳内の血管が拡張することで三叉神経を刺激して起きる偏頭痛などがあり、CTMRIでは頭部の異常が認めらず原因となる病気はありません。

二次性頭痛は、頭部や体のどこかに病変があり、それが原因で起こる頭痛です。

<一次性頭痛に潜むうつ病>

一次性頭痛の背景には、頚部や肩の筋肉の使い過ぎ、姿勢の悪さ、頚椎のゆがみ、関節のゆがみ、ストレスなどがありますが、うつ病が潜んでいることもあります。うつ病では、気分の落ち込みなどメンタル面での症状のほか、体の痛みも症状として現れます。頭痛・頭重感・首や肩がこる・背中の痛み、関節の痛みなどが代表的です。うつ病の場合、脳内の神経伝達物質であるセロトニンとノルアドレナリンの分泌量が低下しています。セロトニンとノルアドレナリンは、抑制系の神経に作用し、痛みを抑える働きがありますが、うつ病ではこの2つの神経伝達物質が不足しているため、痛みに敏感になってしまうのです。

うつ病のほかにも、統合失調症、適応障害、不安障害などの心の病気も頭痛を引き起こします。不安や緊張などで、血管が収縮したり神経過敏になることで、頭痛が起きると言われています。

<二次性頭痛に潜む病気>

二次性頭痛は、原因となる病気があるため、早急な対応が必要な場合が多いです。主な病気には、頭部外傷、脳梗塞、脳出血、脳腫瘍、感染症、薬物の副作用などがあり、これらは急を要します。ほかにも緑内障などの目の病気、副鼻腔炎などの鼻の病気、慢性中耳炎などの耳の病気、顎関節症などの口腔周囲の病気も考えられます。二次性頭痛は、これら原因となる病気を早く発見し、治療をおこなうことが重要です。原因の病気が治癒すれば頭痛も改善します。

長引く頭痛は早めの対処が大切

頭痛は身近な症状であるため、疲れがたまったかな、ストレスのせいかな、と軽く考えて放置しがちです。脳の病変など深刻な場合もありますし、副鼻腔炎や慢性中耳炎など、原因となる病気を治療しなければ改善しない頭痛もあります。うつ病など心の病気の場合は、病気と頭痛の関連性を自覚しにくいかもしれません。その際は、家族や周囲の人が受診を促し、治療を受けられるようにサポートが必要です。治療で脳内のセロトニンやノルアドレナリンの量が増えると、頭痛の改善も期待できます。

まとめ

頭痛でお悩みの方は非常に多いと言われています。痛みがある場合、ついつい市販の鎮痛剤で対処してしまいますが、原因となる病気が潜んでいることもあります。痛みの起き方やその原因など人それぞれ個々のケースがあり、心の問題からくる頭痛などもあります。頭痛が続いたら放っておかないで、まずはお気軽にお近くの専門家に相談してみてください。